2023年版![コールダックの飼い方] 有精卵からコールダックの雛を孵化させる方法
前回、コールダックの雛・有精卵を手に入れる方法をお伝えしました。
※有精卵は当農園でもストックがある場合は販売しておりますので、お問い合わせください。
今回は有精卵を手に入れたあと、孵化させる方法をお伝えします。
大きな流れとしては、このようになります。
孵卵器の選び方
孵化させるのに必要なものは、孵卵器(孵化器)です。
孵卵器には価格に応じて色々ありますが、最低限必要な機能は
・温度管理ができるもの
・自動転卵機能があるもの
です。
コールダックは水鳥なので湿度は80%以上必要です。
湿度管理もできるものであればなお良いのですが、湿度管理機能付きの孵卵器は非常に高価です。
母親が温めているのと同じような温度(36.8~37.0度)を保つことができることが最低条件です。
また、温め始めた卵は1日に数回転卵(卵を回転させること)が必要となります。もちろん転卵機能が無い孵卵器を購入して手で転卵させるということもできますが、なかなか4時間に1回転卵などは難しいので、自動転卵機能がついているものをおすすめします。
当農園ではAmazonで7,000円ほどで販売されている孵卵器を使っています。
予備として2つ同じ孵卵器を持っていますが、どちらも順調に動いています。
孵卵器の使い方
まずは電源を入れ、36.8度~37.0に温度を設定します。
また、湿度を上げるために孵卵器内に水を入れます。
温度設定の方法や水を入れる場所は孵卵器によって異なりますので、説明書で確認してください。
湿度計がついていない孵卵器の場合、必ず湿度計も中に入れておきましょう。
おすすめなのは、SwitchBotの温湿度計です。
Switch botのmini HUBとセットで設定すれば、出先でもスマートフォンでリアルタイムで温湿度を確認できたり、
温度や湿度がある一定値以下になったときにアプリやメールで通知することも可能です。
0日目
温度と湿度が基準値になったら(温度36.8度前後、湿度80%以上)卵を入れます。
卵は新鮮であれば新鮮であるほど孵化率があがりますので、できるだけ早めに孵卵器に入れましょう。
7日目
検卵を行います。
検卵とは、卵に光を当てて中の状況を確認する方法です。
検卵の方法
1.部屋を暖かくする。(できれば30度以上)
2.部屋を暗くする(検卵は夜に行うほうが卵の中身がよく見えます)
3.孵卵器からそっと卵を取り出し、鈍端(丸みが緩やかな方の角)に光を当てる。
4.確認したら速やかに孵卵器に戻す。(卵の温度が下がると中止卵になってしまう確率が上がる)
ここで確認することは、有精卵であるか無精卵であるかという点です。
有精卵である場合は、写真のように血管が伸びていることがわかります。
ここで血管が全く伸びていない場合は無精卵ですので、孵卵器からは取り除きましょう。
8日~23日目
温度・湿度を気にしつつ、卵には触れないでください。
事あるごとについ検卵をしたくなりますが、ここはぐっと我慢して、卵には触らないでください。
検卵をすると卵にストレスを与えてしまうので、孵化の確率を下げないためにも卵はそっとしておいてあげましょう。
23日目~24日目
まず転卵を停止します。そして再び検卵をします。
今回見るべきところは、鈍端の気室の状況です。
こちらは通常のアヒル(北京ダック)のチャートなので28日目まであります、コールダックは26日で孵化します。
Day26と書いてあるところが23日目~24日目にあたると考えてください。
Day24に比べてDay26では端の白っぽい部分が広がって、右下が下がっているのがわかりますでしょうか。
気室と呼ばれる空気の部屋が広がっているのです。
気室には空気が溜まっており、中の雛が肺呼吸に変わったことを示しています。
このタイミングで卵の中からピッピという声が聞こえ、卵の嘴打ち(中の雛が内側から卵を突くこと)が始まります。これをピッピングといいます。
23日~24日目に検卵と書きましたが、「ピッピングが始まったら転卵を停止し、最終検卵を行う」と考えれば良いです。
26日目
いよいよ孵化予定日です。
温度によって、数日間の誤差はあります。(2021年に孵化した4羽は予定日から3日ずれ、29日目に生まれました。)
嘴打ちが始まっているはずなので、本来であれば自力で出てきます。そのまま24時間は様子を見ましょう。
ただ、コールダックは自然孵化が難しく、当農園で孵化したコールダックの雛はすべて人間の介助が必要でした。
介助というのは、卵の殻をむいてあげるお手伝いです。
介助は、鈍端から少しずつ時間を欠けて殻をむいてあげます。
詳しくは農園のコールダックのYoutubeチャンネルにアップしていますので、ご覧ください。
孵化後
孵化した後はそのまま24時間孵卵器に入れておきます。
水を飲んだりしなくても大丈夫ですが、水を置いておいても良いでしょう。雛によっては24時間以内に水を飲み始める場合もあります。
24時間経過したタイミングで、飼育箱へ移します。
雛の育て方については次の記事をご覧ください。
※有精卵は当農園でもストックがある場合は販売しておりますので、メールやLINE等でお問い合わせください。
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