初心者でも大丈夫!2023年版!北海道でのブルーベリーの育て方 <苗の選び方>
前回の記事ではブルーベリーの苗の手に入れ方をお伝えしました。
今回はどのように苗を選ぶのかということをお伝えします。
北海道では苗は4月下旬ごろ(ゴールデンウィーク前)から店頭に並び始めます。
苗は2年生苗、3年生苗など、育て始めてからどれぐらい経ったのかという基準と、5号ポット、8号ポットなど、ポットのサイズで販売されている方法などがあります。
大関ナーセリーなどのブルーベリー専門業者では2年生、3年生などという表現が一般的です。一方、楽天などのオンラインショップはポットのサイズで販売されている方が多いように感じます。
2年生であればできませんが、3年生であればその年から実を収穫できます。
ただ、3年生といってもまだまだ木は若いのでできれば花を摘み取って実をつけさせないほうが根や幹がしっかりと育つため、翌年以降より安定した収量を得られます。
また、ホームセンターなどで販売されている苗は見栄えを良くするために花や実をつけさせていますので、できれば花が咲く時期(北海道であればゴールデン終わり頃)までに購入し、蕾を取ってしまうほうが良いです
もしそれ以降で購入されるのであれば、できるだけ早く購入し、実がなる前の花の段階で摘んでしまいましょう。
価格
品種によってことなりますが、
2年生苗(4,5号ポットあたりのサイズ)であれば800円~1500円程度
3年生苗(6号、7号ポットあたりのサイズ)は1500円~2500円程度
だと思います。
4年生以上はあまり販売されていませんが、かなり高額となります。
ただ、大きければ良いというわけではなく、3年生での売れ残りが4年生として販売されているという場合もありますので、その点にご留意ください。
ブルーベリーの系統
前回もお伝えしましたが、ブルーベリーには大きく3系統あります。
・ノーザンハイブッシュ
・サザンハイブッシュ
・ラビットアイ
この3つの系統のうち、サザンハイブッシュとラビットアイは北海道での栽培は気温の面から難しいと思います。
ノーザンハイブッシュであれば、耐寒性が強く、ほとんど問題なく育つと思います。
なお、当農園では3系統とも育てていますが、やはりサザンハイブッシュとラビットアイの生育状況は、成長が遅かったり、枯れたりしています。(もちろん順調に育っている苗もあります。)
系統と特徴
ノーザンハイブッシュは皮が薄く、食味が良いと言われています。
一方サザンハイブッシュはノーザンハイブッシュやラビットアイに比べ甘み、酸味が強くバランスが良いため、一般的には一番美味しい系統と言われています。サザン(南部)というだけあって、北海道の気温には適していません。
ラビットアイは甘みが強く、豊産性が強いので、温暖な地域ではおすすめの系統です。逆に北海道では向いていない品種となります。
おすすめ品種
北海道ではノーザンハイブッシュ一択となると思いますが、その中でもおすすめの品種を紹介します。
・ノースランド
北海道の気温がちょうど適しており、育てやすい品種。収量も多い。
ホームセンターなどでも取り扱いがあり、苗を手に入れやすい。
・トロ
極大粒で、当農園では最大サイズ(直径25.7mm)を記録。
甘みが強く、お子さんに大人気。早生で7月下旬から楽しめる。
ただ人気品種のため、苗が手に入りにくい(または高額)。
・ブリジッタ(ブリギッタ)
樹勢が強く、北海道では育てやすい品種。
やや晩成で、8月下旬ごろに収穫できる。
・デューク
道内で育てやすい品種。早生で7月下旬からしっかりと実をつける。
味もバランスが良く、収量も優秀。
・チャンドラー
大粒として有名な品種。
収量は少ないが、その分1粒が500円玉サイズになる場合も。
味もピカイチ。人気品種のため、苗が手に入りにくい(または高額)。
2本選ぶ
ブルーベリーは基本的に2本以上で育ててください。
受粉率を高めるために、この2本を近い距離(2m以下)で育てましょう。
植え付け・育て方に関しましては次回の記事を御覧ください。